青森で地元活性化につながる市民風車を立てられないか。のちにグリーンエネルギー青森の事務局長となる三上亨さんらは、市民風車事業で先行していた北海道グリーンファンドの鈴木亨さんらに相談しながら、2000年頃から検討を進めました。
2002年にNPO法人グリーンエネルギー青森を設立。地元の出資者が高い配当を得られる仕組み、出資者や町から寄附を募り、町の活性化に役立てる鰺ヶ沢マッチングファンド、出資者への地元農産物の産直ルート開拓など多様な効果を生み出しました。
地域への効果、成功のポイント
事業運営のための出資金を地元から集めるとともに、全国から市民出資(用語集)も集めました。全国からの出資者向けには、風車見学ツアーや地元特産品の通信販売等を実施。鰺ヶ沢のファンを創り出し、風力発電事業以外にも継続的なつながりを生み出しています。
事業費をできるかぎり抑えるため、多くの部分を自分達で行い、コストを下げつつノウハウを蓄積しました。たとえば連系線や土地の認可など様々な課題がありましたが、関係者や協力者が対応し、実現に至りました。
現在は補助金分を控除して固定価格買取制度の適用を受けています。
導入したい方へのメッセージ
再エネ導入のキモは、順応です。自然条件だけでなく、地域の特質に適切に合わせ込むことが良い事業のための秘訣です。
特定非営利活動法人グリーンエネルギー青森ウェブサイト http://www.ge-aomori.or.jp/index.html
農林漁業者等が再生可能エネルギーに取り組む際に参考にしていただくためのガイドブック「農山漁村が生み出す再生可能エネルギー 〜地域の未来はあなたがつくる〜」より転載。